2018.06.01
PR MEMO

5月の温故知新_マナーと食事処_メディアウォッチ_vol.4

池永 千鶴

こんにちは Story Design house広報の池永です。

 

PR担当にとってメディア理解は必須です。当社は、テクノロジー系のスタートアップ企業から食品を扱うB to C企業といった幅広い業種におけるPR支援を行っており、メディア分析もそれに応じてビジネス誌からライフスタイル誌まで広範囲をカバーしています。当ブログでは、直近に発売された雑誌を中心に月1回のペースで「メディアウォッチ」を発信します。

 

今回ご紹介する『PRESIDENT』『Hanako』ですが、『PRESIDENT』(隔週発売)はビジネス総合誌を代表するメディアのひとつであり、三大経済紙(週刊誌)と並び社会人の必読バイブルとしてよく紹介されます。また、『Hanako』も今年30周年を迎えたアニバーサリーイヤーで、東京の情報を中心にライフスタイル誌として確固たる地位を築いています。

 

どちらも5月発売号ということで、新生活がスタートした後のちょっと落ち着いた今の時期にふと手に取ってしまうようなテーマとなっています。

 

 

『PRESIDENT』

 

どんな媒体?

 

 

 

メディアウォッチのスタート時よりご紹介してきた三大経済誌(『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』、『週刊東洋経済』)ですが、三誌と同様に必読ビジネス誌として挙げられるのが『PRESIDENT』です。こちら1963年の創刊時は日本ではじめての海外提携誌(米国の『Fortune』との提携)として、当初は月刊誌として創刊され、55年の歴史を誇ります。隔週での発売となったのが2000年の2月からで、その理由としては、スピードと決断に迫られる時代の流れに即応してとのことでした。

 

『PRESIDENT』は2017年の上半期(1月~6月期)で、デジタル版を含まない印刷発行部数において151,592部を売上げ、ビジネス誌No.1を達成しました。読者層の特徴としては、組織の意思決定業務に携わり、特に「中長期の経営戦略の策定」に関わっている人に関しては『PRESIDENT』読者が36.7%で、読者全体では勤務先で経営全般に関わっている人が19.9%を占めているなど、経営者層に情報ソースとして活用され、また影響力もあることがうかがえます。

 

『PRESIDENT online』も2011年12月に『PRESIDENT』のデジタルメディア版としてローンチされました。ユーザー層はモチベーション3.0を体現する世代として、その特徴を3つ挙げています。「次世代のビジネスリーダー」「人生の様々な面で、志が高い」「将来的に消費・投資活動が活発になるポテンシャルがある」としており、2018年の1月時点で、34,517,564PVを記録しているなど、その数は右肩上がりで推移しています。

 

 

 

今回のテーマ

2018年5月14日 発売号

 「1年365日「マナー」大全」

 

ハイライト

 

本号は「デスク保存版・誰でも年中使える《新・マナーの教科書》とサブタイトルに銘打たれています。まず特集冒頭部分では、 年代別男女1,000人への意識調査を実施の上、年代が違えば常識も違うことを前提に様々なシチュエーション別(例:伝え方・頼み方・謝り方編 など)で、実践も踏まえ紹介しています。特に興味深かったのが、「タクシーの上座が変わった!?」という小見出し部分です。詳しくは本誌を読んで頂きたいのですが(ページ21)、未だに多くの方が上司とタクシーに同乗する際に「運転手の後ろ」がマナーとして当たり前に選んでいるはずです(私もそのうちの一人です)。しかし、「運転席のななめ後ろに座る」その理由を読むと、大変理に適っており、多くの読者が実践しているのではないでしょうか?

 

中盤、後半では「有名企業の女性秘書がオススメ、季節の手土産名品ガイド」、「御礼メール、御礼状の満点テンプレート10」など、手元に置いておきたい情報を網羅しています。特にメールテンプレートでは、打ち合わせ後から、勉強会後まで、特に社会人なりたての人向けの目から鱗の情報が満載です。なぞるだけ!とあるように、最初はテンプレートの真似から入り、徐々に自分のオリジナリティを出していけるようガイドラインとして活用できそうです。各テンプレート内に、受け取る相手の立場・心情を各ポイントで説明してる点も大変親切です。

 

なぜ今このテーマなのか?

 

発売されたのは5月14日。ちょうど部署異動も落ち着き、新しい仲間を迎える、もしくは新たなお取引先にご挨拶にいくなどマナーが試される場面が多いタイミングではないでしょうか? 今回の特集では 年代別に意識調査を実施したことで、上司、部下のマナーのギャップなど、その現実と傾向を垣間見ることができるうえ、SNSなどの利用シーンなどにも言及し、各世代が異なる世代を理解するためのきっかけとなるデータとなっています。特に新社会人の方などは、総体的な組織のコミュニケーションの序列を学べるのではないでしょうか?また、世代別に設定することで、実は自分が陥ってしまっているかもしれないマナーの失敗に気づき、復習するよい機会となるでしょう。

 

 

『Hanako』

 

どんな媒体?

 

 

 

『Hanako』は1988年に創刊され、今年は創刊30周年を迎えたアニバーサリーイヤーです。『Hanako』というと皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか?発売当時、実は週刊誌として創刊され、コンセプトは

「日本初の女性向けリージョナル誌」というものでした。私は地方出身ですが、学生のころ、やはり『Hanako』は地元で過ごしていたころ、東京の「街」を垣間見ることができる存在で、大型書店に行かなければ手に入りませんでした。2016年に『BRUTUS』の編集長をされていた田島朗氏が新編集長となり、「東京を、おいしく生きる。」をコンセプトとして掲げ、リニューアルを行い、昨年2017年の発行部数は295,883部でした。また、『Hanako.tokyo』と名付けられたWEB版もリニューあるされ、「東京で働く女性たちに、有意義な情報をダイレクトに提供していきたい」というコンセプトの下、雑誌『Hanako』の丁寧な一次取材で得た良質な情報を元に、WEB、雑誌、イベントを三位一体での展開を行っています。『Hanako.tokyo』へのアクセスは、81%がモバイルデバイスからのアクセスとなっており、メインユーザーは25歳~44歳まの女性です。注目すべき点は、『Hanako』に掲載された飲食店などが”気分”で検索できるようになっている点です。例えば、「世界の味にトライ」「せっかく銀座だし」など、ユニークな表現の検索タグがあります。

 

今回のテーマ

2018年5月10日 発売号

「食堂ラプソディ ひとりグルメのひそかな愉しみ」

 

ハイライト

 

すこし前までカフェ全盛期だった東京の街で、昔ながらの食堂、また、あえての食堂として運営する店舗が増えています。今回は、そんな居心地がよく、おいしくて、のんびりバランスのよい食事ができる場所として、食堂をテーマにした特集です。前半部分~中盤にかけては「今ドキ食堂ってどんなところ?」という、食堂ビギナーにとって敷居を下げてくれるテーマから始まっています。ランチタイムの食堂というと、男性サラリーマンに圧倒され、入り口で尻ごみしてしまう女性も多いであろうニーズをくみ取り、今どのような食堂が増えているのか? そして、食堂を利用するメリットについて説明しています。また、東京ならでは、多国籍な食事が楽しめるパリや、台北スタイルなどの食堂を紹介し、そのボーダレスな楽しみ方にも触れています。

 

特集中盤~後半にかけては、中綴じの「食堂冒険BOOK」が注目です。東京(関東圏)各所の食堂を、学食を含め案内しています。食堂で販売されるお弁当や、食堂絶品のスイーツなど、すぐにでも足を運びたくなる情報ソースとなっています。後半部分ではフィンランドの食堂特集でマリメッコのなどの食堂を特集しており、日頃北欧ネタといえば雑貨やファッションが多い中、その洗練された食堂の雰囲気、且つヘルシーなメニューのラインナップに、新たな北欧の一面を、食堂の魅力を通して感じることができます。

 

 

なぜ今このテーマなのか?

 

新生活が始まった人、また、東京の新しい街に引っ越した人など、新し生活の中、ほんの少し一息ついている方が多いのではないでしょうか? 引っ越しシーズンのピーク(3月~4月)を過ぎ、梅雨までのいっときの行楽シーズンを、「食堂」を東京の新しい発見の入り口として、『Hanako』のコンセプトである「東京を、おいしく生きる。」を経験するきっかけを提案したのではないでしょうか? 本誌には女性ひとりで切り盛りする食堂が増えてきているとあり、東京で忙しく働く女性の心と栄養を満たす新たな場所として、食堂の需要はこれから更に増していくのかもしれません。

池永 千鶴

化粧品メーカー等の商品企画を経て入社。主にB2Cのプロジェクトを担当。ブランド、商品、サービスの情報を広く認知させることだけでなく、「そのブランドのファン、企業のファン」となってもらうべく、市場参入時を含め、長期に渡る継続的成長を促す戦略構築を行う。