「エンゲージメント経営」のワード開発で市場創造
コーン・フェリー・ジャパン株式会社
Issue
コーン・フェリーは、グローバルなコンサルティングファームです。組織設計、人材戦略、人事制度、リーダーシップ開発など、HR領域のコンサルテーションを包括的に取り扱っています。コンピテンシーやEQをはじめ、世界標準となっているコンセプトや方法論を産み出してきた組織・人事コンサルティングのパイオニアです。世界50ヶ国以上にまたがり、企業が戦略を実行するためのコンサルティング・サービスを提供しています。日本には1979年に進出し、数多くの日本企業を支援してきました。
Solution
当社では、コーン・フェリーがさらに日本市場にサービスフィットしていくためのコミュニケーション戦略を支援。ワークショップを通して、コーン・フェリーの強みや日本企業の課題をディスカッションし、「エンゲージメント経営」というワードを開発しました。
HR領域において、離職率、社員のロイヤリティ、モチベーションなどを総括する「社員エンゲージメント」というキーワードがあります。 社員エンゲージメントが低ければ、優秀な社員から離れてしまい、いずれ誰もいなくなってしまいます。海外企業においては「CHO(Chief Human resource Officer)」が大きな権限を持っているように、優秀な社員を獲得してその人材を維持していくことは、会社にとって重要なテーマです。
何度もワークショップを重ねてディスカッションし、「自分が所属する組織と、自分の仕事に熱意を持って、自発的に貢献しようとする社員の意欲」を示す社員エンゲージメントの概念を、会社の利益を生み出すための重要なキードライバーであると定義しなおしました。
- 「エンゲージメント」は会社の利益を生み出す重要なドライバーである
- 自発的に課題へ取り組み、会社へのコミットメントの高い人材を生み出す組織
- ビジネスインテリジェンスを活かした経営判断
こうした組織づくりのための経営戦略を「エンゲージメント経営」とし、コーン・フェリーの提供するサービスを整理しました。
Result
「エンゲージメント経営」というワードは、多くのメディアや企業にも取り上げられ、コーン・フェリーのさまざまなコミュニケーション施策に展開されています。

2018年には、優れたエンゲージメントレベルを構築している企業を、広く一般へ認知促進するために「社員エンゲージメントアワード2018」を開催。世界約60ヵ国の530社、370万人以上で実施された社員意識調査の分析結果をもとに、高いエンゲージメントポイントを獲得した世界47ヵ国の52社を表彰しました。
また、組織・人事コンサルティング部門リーダーの柴田彰氏による書籍『エンゲージメント経営』の出版にもつながりました。
Output
- Keyword
Issue
- 認知を高めてビジネスを成長させたい